小学生の頃、ダビスタにハマっていた。競馬がどういうものかはあまり良くわかっていなかったが、それでもなんとなく強い馬を作るためにひたすら続けていた。新しく馬を作ってはレースを見守り、また新しく馬を作り。その繰り返しがただただ楽しかった。
そのうち、育成の楽しみはパワプロのサクセスモードに移ってしまい、プレイすることは無くなっていった。
それから十数年、成人して友人と宅飲みをした翌朝、ふとゲームがしたくなって何となくダビスタを始めた。当時の記憶を思い出しながら配合をどうするかを考えていた。
少しして友人も起きてきた。彼も競馬には詳しくないが、これとこれを配合してみたら強いんじゃない、という調子で一緒にゲームを進めていく。
しばらく忘れていたゲームを友人とやる感覚が懐かしく楽しかった。たとえ強い馬が生まれなくても共にプレイしているだけで楽しいのだ。
そして最初の1頭が生まれ、名前を決める。
「名前どうしようか。」
友人と検討を重ね、名前が決まった。
ガマンジル。
友人と共に初めてやったダビスタで、ガマンジル号が誕生した瞬間である。
ガマンジルはすくすくと育ち、ヤンチャだのスピードが早そうだの言われつつ、あっという間に厩舎デビューとなった。
しかしこのガマンジル、足は早いが堪えることが苦手らしく、結構な頻度でレース後半に失速して画面外に消えていくという早漏劇場型の競走馬だった。
なので、手に汗握る戦いを毎試合繰り広げており、特に後半の直線では二人で懸命に応援をしていた。
「ガマンジル!ガマンジル!垂れるな!いけ!!」
「ガマンジル!ガマンジル!ガマンジル!あーーーー!!!(失速)」
結局、G3に1勝したところで能力の限界となり、以降は引退まで重賞を勝つことはなかった。
しかし、彼は僕らに大切なことを教えてくれた。
大人になっても下ネタで全然盛り上がれる。
ちなみにこの後も当牧場からは続々と競走馬が排出されていき、差し馬のカリ、先行型のウラスジと続いていくことになる。
宅飲み翌日のダビスタはなかなかオススメ。