ここ1ヶ月くらい、読書スランプっぽい状況になっていた。
読んでも頭に入らず、とりあえず短い作品を読んだり、詩を少し読んだりしていたけどなかなか戻らない。
こういう時はとにかく読める本を探す。短編に限らず、とりあえず目を通す。
1行読んで無理そうならすぐやめる。積んでる漫画を読む。関係ない動画を見る。あとはよく寝る。
ある時、VRChatで町田康氏の「きれぎれ」という本をおすすめされた。出かけて書店に立ち寄った際にふと思い出して購入。
2~3日積んでから、時間が出来た時に軽く開く。
文体が非常に独特で、現実と非現実を混在させたような描写が続く。想像がつかなくて脳に負担がかかる気がした。
以前、色川武大の「狂人日記」を読んだことがある。
精神を病んだ主人公と、その妻との生活を描いた作品で、やりきれない悲壮感も相まって大変印象に残っている。
こちらも非現実と現実を混在させたような描写があるが、「きれぎれ」はまた違った味わいがある。苦しさもありつつ明るく気安さも同居した感じ。
珍しい作品なので、休み休みではあるけど読み切った。2作品収録されていたが200頁ほど。
それから少し読めるようになった。スランプを完全に解消したわけではないけど、多少気が楽になった気がする。
今日は、おすすめされた松本清張の「点と線」を読み終える。今まで堅いイメージがあったので手を出さなかった作家だった。
実際、内容は堅いけど、想像よりは楽に読めた。
もっと目線を広げて、積むかもしれなくても色々な作品に手をだしてみようと思う。
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