以前より革のジャケット、特にライダースジャケットが欲しかったけど、厳ついファッションが似合わないので着画を見るだけで我慢していた。
しかし、僕は全然おしゃれなんかでは無いくせにファッション熱は高まるばかりで、つい先日フリマサイトで割と安く良さげな羊革のシングルライダースのサイズピッタリ(っぽい)ものが出品されていたのを見かけて迷い始めた。
大体の場合、僕が金額以外に魅力を感じて迷ってる状況は"欲しい”に強力に繋がっているので、後で買ってしまっている事が多い。
ちなみに僕は身長の割に肩幅があるので、服を買う時に大体大きめになってしまう。
よくあるのが、肩幅が合わないので店員さんにワンサイズ上を勧められるか、
「あー、タイトめに着れてますねぇー。」
みたいな感じでぼかされるケースだ。
この言葉を真に受けて買うと大体着ぶくれして小学生みたいになるか、肩が強調されたガンダムみたいな感じになって失敗する。
本来ここは慎重にならないといけないので、下手に手を出すより試着できるものを選ぶべきだとは思う。
ただ、問題は最近寝不足で脳が弱っていた事だった(と思う)。
一応、「買わないけど」肩幅を「念の為」測ってみる。肩の骨からもう一方の骨の位置まで、タオルを肩にかけるように首裏を経由してメジャーを当てる。
42cm。
欲しいライダースの肩幅が44cmなので、2cm程度余裕がある。アウターなんかだと大体それぐらいの余裕は持っていたほうが下にニットなんかを着れるので丁度いいじゃないかと思い始めた。
そして、何度も販売ページを見ては消してを繰り返し、着ている姿を想像した。
(ちなみに想像上の自分は、本来の自分の10倍増しに服が似合っている事が多いので、大抵は買った後に多少後悔する。)
そしてついに深夜の寝れない時、おそらく衝動を抑える脳の機能が一番弱まっているだろうタイミングで腹に力を込めて「ウッ!」とか言いながら購入してしまった。
ついにライダースに手を出してしまった・・・スクーターすら乗ったことが無いのに。
この時はかなりの幸福感に包まれていた。
翌日、ライダースが届くまで楽しみだったので、レザージャケット関連の動画を見ていたら、肩幅の正確な測り方の説明がされていた。
「肩幅を測る時は、肩の骨の先端から、首の裏の頚椎の出っ張りを通ってもう反対側の・・・」
ん?
頚椎の出っ張り?
改めてその測り方をすると、僕は肩幅が44cmもあることが明らかになった。
え、私の肩幅デカすぎ・・・?
てか、肩パツパツになるのでは・・・?
この瞬間、脳内では”残念”という言葉が駆け巡った。
もう相当にげんなりしつつも、ライダース着用動画を眺めていた。
本来ならこういう感じに着れているだろうなぁ、という想像をしながら他の人のライダースへのこだわりをひたすら語る動画なんかを流し見していた。
しばらくして、ライダースジャケット初心者の為に着た時のサイズ感を紹介する動画を見つけた。
その動画によると、ライダースは肩幅ピッタリで着る方が良いとのこと。
また、羊革なので伸びも多少考慮出来るとのことだった。
先ほどまで打ちひしがれていたのが一気に形勢逆転し、希望が見えてきたことに、そしてライダースジャケットと肩幅の神に感謝した。神はいる。
ちなみに届いたのがこれ。
実際のジャケットの肩幅は44.5cmだったらしく、薄手のニットを着込めるくらいにちょうど良かったので、大分いい買い物が出来たんじゃないかと思う。
夏に着る気概は流石に無いけど、秋冬春と楽しみが増えたのが嬉しい。
追記
その後、某フリマサイトでより安く売られているのを見かけた。
神はいない。
0 件のコメント:
コメントを投稿