2025年5月28日水曜日

個人店舗の話

服と本がそれなりに好きで、 時々店員が一人しかいないような小さいセレクトショップやら古本古着屋に行くことがある。

店によっては内装や商品の陳列も凝っていて、「こういう意味があってこの並びなんですよ」みたいな空気感が出てる場合もあり、それを想像するだけでも楽しい。

ある時、何かのネット記事で「個人の書店が最近出てきているけど、置いてある本は大型書店にも揃っている事が多く、あくまで特定の商品を買うのであれば大型書店に行った方が良い。」みたいなことが書かれていた。

確かにそうかもなぁと思いつつ、個人の書店や洋服のセレクトショップ(古着屋も含めて)は単純に商品の力のみではなく、その店の商品を買うという体験と、店員との緩い関係性を結べるという事が購買意欲の増進に絡んでいるように思う。

その商店に置いてあるものが接客している店員のセレクトである(と想像する)ならば、それを買うことは店員のセレクトを肯定することとも考えられるので、店員に対して喜びを提供している(と顧客は思える)。

店員:商品自体の提供と、個人商店での買い物という珍しい経験を提供

顧客:金銭と店舗のセレクトした商品の肯定(ないしセレクトした人自体のセンスの肯定)

小さい店舗であればあるほど「大多数の人が来ていないココの店で買い物をした」という経験は深く印象に残る。

その経験が「自分自身のセンスの独自性」みたいな気持ちに訴えかけ、また来ようという気分にさせる。

ある古着屋が動画で言っていたのは、「小さい店なので、常連さんの顔を浮かべながら似合いそうな服をピックしてます。」という事だったので、店舗側もそういう関係性は意識はしてるんじゃなかろうかと思う。

以上の話はあくまで僕の主観なので根拠は無いけど、多少なりとも影響はしてるんじゃないかと。


そんな感じで、古着屋で気に入って買ったが、よく見るとたばこの跡と思われる穴の空いたジャケットを眺めつつ、「これは味だ・・・味に違いない・・・」と思い込ませようとしている次第。

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